アハモメント

アハモメント(Aha! moment)、アハ体験、エウレカ効果(Eureka effect)。

いわゆる閃き体験のこと、ある瞬間突然に未知のものごとを認知することで、ドイツの心理学者カール・ビューラー(Karl Bühler)によって提唱された。

わかりやすい例として、アイザック・ニュートン(Isaac Newton)が、りんごの木からりんごが落ちるのを見て「万有引力」をひらめいた経験(この真偽はわからないが)が取り上げられる。

日常では、突然アイディアが浮かぶとか、急にストンと腑に落ちる、といったところだろう。

“突然”、”急に”、というと、偶発的に閃きが降りてくると思いがちですが、実はアハモメントを待つ前にその問題に真剣に取り組む事が重要だそう。

次に、その必死の準備が孵化する時間が、DMN(DMN: Default-Mode Network)といわれる脳がリラックスした”スタンバイ状態”。これは脳が情報分析・準備している状態とのこと。

それが実現しやすい環境として、お風呂・トイレ (Bathroom)・ベッド (Bed)・バス (Bus)・一人でゆったりお酒を傾けるバー (Bar)。「創造性の4B」とよばれる。たしかにボーッとできる場所だ。

まさにバスタブで閃きを得た・・・わけではなく、アハモメントのことを思い出しただけ。

最近、情報過多で脳への刺激が多すぎるのかもしれないと反省。

脳が休みなく働いているとDMNの稼働時間が少なくなって、注意・集中・記憶・判断・閃きなどの能力が低下するのだそうだ。

ということは、老化が進むということ。

いくらニュースを追ったところで、コロナもこの国の問題も私にはどうにもならないこと。ほどほどにして、脳をリラックスさせて閃きをえる準備を真剣にした方が良さそうだ。