スペインの年越しの習慣だ。
日本では松が開ける1月7日。友人と遅ればせの新年の挨拶(ビデオチャット)をした。
挨拶もそこそこに「今年はPCのスクリーンのなかの家族とぶどうを食べたのよ〜。あんなかんじでも御利益あるかしら」この友人はスペイン人。クリスマスから新年は毎年欠かさず実家に帰っていたのに、去年はコロナに阻まれて帰国断念した。
そこで年末年始の大切な慣習をオンラインで家族と繋がりながら行ったというのだ。
その方法。
1)12粒のぶどうを用意。
2)マドリッドのプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)の時計台の鐘が12回鳴らされるのがTVで放映される。
3)その間にぶどう12個を食べ切る!
そうすると、新年に幸福が舞い込むのだとか。
100年くらい前、ぶどうが豊作の年に「幸福のぶどう」と銘打って振る舞われたのが始まりとのこと。そして12個は12ヶ月を意味する。
想像するに除夜の鐘を聞きながらぶどうを食べるというイメージだろう。
簡単そうだが、友人曰く、なかなかむずかしいのだそうだ。
言われてみれば、鐘を打つ回数は108回ならぬ12回だけ。ぶどうに種があったら出したいだろうし、皮が嫌だど皮を取りながら。ということで、事前に皮をむいたり種をとったりする人や、全て準備ができた缶詰を使う人もいるらしい。
それでも幸せが舞い込むのか?
ともあれ、うまくいってもいかなくても、オンラインでも、みんな笑顔になったことは間違いない。
笑う門には福来る
海を挟んで一家そろって笑って迎えた新年、福が舞い込むこと間違いなし!!